股関節痛
股関節痛
開業以来、股関節痛を訴えて来院して来る患者さんが沢山おりました。
開業当初、病院で変形性股関節症と診断されて来院でしたので治療を諦めていた時期が有りました。
その後いろいろな文献や勉強会で学んで試行錯誤しているうちにどうやらお尻の筋肉の問題で有るという所に至りました。
そこで股関節周りに鍼を打ったところ時間は掛りましたがかなりの変化が出てきたのです。
そこで纏めますとお尻には大殿筋、中殿筋、小殿筋という3つの大きな筋肉がありますが、全て股関節にくっついています。
これらの筋肉が硬くなると股関節をひっぱり痛みがでるのです。
特に中殿筋と小殿筋は硬くなりやすいです。
お尻の筋肉は厚いので深く鍼を刺す必要があり、大きい筋肉なので治すのに他よりも時間がかかります。
足にまで症状がでている人は3ヶ月以上かかることもあります。
股関節が悪いと痛み以外にあぐらをかけない、足を閉じたまましゃがめない、靴下を立ったままはけない、長時間歩けない、座っていると腰や股関節が痛くなってくるなどの症状がでます。
お尻の筋肉は股関節から腸骨にくっついているのですが、この腸骨を腰骨ということがあるのでお尻の筋肉が硬くなっているのにそこを腰だと勘違いして腰が痛いと言って来院される方もいます。
ですので普段腰痛があると感じている方でも座っていると痛くなってくるなどの症状があればお尻の筋肉が硬くなっています。
20代の方だと治りが早く10回程度ですが、50代を超えると半年ほどと、治療するごとに痛みは減っていきますが改善するまでの回数が多くなります。
普通の鍼で治療してもあまり効果が無かったりすぐ元に戻ってしまうなど、かなり硬くなっている人の場合は特殊鍼を使用します。
筋肉は疲労や経年劣化の為、硬縮して血行が悪くなります。
そうすると痛みが出て日常生活に支障きたします。