肩こり・腰痛等でお困りの方なら・・・埼玉県川口市にある指圧・マッサージ・鍼・灸の並木治療院

雑感

バランスとても大切です。

永年、趣味で剣道をやっております。

剣道の構えは基本的には右手右脚前、左手左脚後ろの右半身の様な

構えになります。

怪我も右肘、右膝、左手首、左足首に多く、そして長い時間稽古を

しておりますと右の骨盤の上が重だるい痛みが出て来ます。

なので私は一人で練習をする時は時間の半分は左前で練習を致します。

すると右の骨盤の上部に痛みが出ません。

こうしてみると少なくとも腰痛対策として練習は左右均等にやった

方が時間は倍掛りますが良い様に思います。

スポーツはそれぞれ特徴的な身体の使い方が有り身体の一定部分を

酷使して結果的に怪我につながります。

野球の落合博光さんは現役の頃「左は一流 右は超一流」言われ左

右でバッティング練習をしておりました。

今ではゴルフの愛好家でも右で練習をしたら少し左でも練習をする

様にしている人が増えているそうです。

若い時は身体も元気で多少無理をしても大丈夫ですが中年を過ぎた

ら身体のバランスをよく考えて怪我をしない様に長く続けて欲しい

と思います。

バランスとても大切です。

追伸、 ショルダーバッグ又は重い手荷物を持ちながら歩いている

と反対側のお尻の横の部分が痛くなって来ます。

そんな時荷物を持ち替えるとお尻の痛みが消えます。

幾つになってもトレーニングで効果は得られます。

私は仕事柄、人の筋力は普通の人でだいたい何歳くらいがピークか
な?と考える事がよくあります。

以前、読んだ本では一般的に30代でピークを迎えるそうであります。

何もトレーニングをしないで只々普通に暮らしていたら多分30代
がピークかもしれません。

しかし、理に適った合理的なトレーニングを長期にわたって行った
場合、個人差は有りますが常識では考えられない信じられない様な
結果を確実に生む事を私は多数目撃ております。

50代・60代から始めても、筋力を2倍程度に増やす事、または素
晴らしい肉体美を実現する事はそんなに難しいことではありませ
ん。

私が通っている公営の体育館のウエートルームでもかなりの年配者
がマシン、バーベル、ダンベルを使って筋トレに励んでおります。

なかには75才で150キロのバーベルを担いでスクワットしている
御爺さんもおります。しかもフルスクワットで!

聞く処によりますと退職して心機一転始めたそうです。

彼の肉体は気が向いた時に時々やってくる若者の肉体をはるかに凌
駕する素晴らしい肉体です。

ボディービルダーになる必要はありませんが、筋力トレーニングの
効果を計るには彼らの様な存在はずいぶん参考になるのです。

日々の習慣化されたトレーニングは健康と自信を与えてくれます。

鍼灸指圧の治療と筋トレを上手に行えば健康的な毎日が得られます。

シッカリ動いて!シッカリ食べて!シッカリ寝て!充実した人生を
送りましょう!

運動器痛の治し方

現在国内で腰痛を訴える人は多い。
一説では3000万人いるといわれております。

二足歩行の人間にとって腰痛は宿命だとも言われています。

特に、現代は座っての長時間の仕事を行うビジネスマンやドライバー、PCを使っての事務職の方々などでは職業病と言ってよい程、腰痛の人は多いです。

必ずしも原因は運動不足というわけでは有りません。

有名なスポーツ選手でも腰痛に悩まされている人は多いです。

しかし過去に腰痛に随分悩まされても現在はほぼ腰痛を克服している方々も結構多い。

それでは、腰痛を克服した人達はどういうやり方で腰痛を克服したのか考えてみましょう。

約30年くらい前に私は右膝を傷めて一年半ほど苦しみました。

この時行った病院の先生の言葉が今思えば失敗の始まりだったと思います。

その先生から受けた注意事項を忠実に守りすぎたのが、その後の状況を悪いものにしていったと思います。

先生の注意は次のような事でした。体重を減らし膝の負担を減らす、また安静を心掛け膝に負担をかけない様にしましょう。

これは、ある意味間違いでは有りません。というより、急性期においては膝に負担をかけないのが不可欠で有ります。

また、痛みが治まったなら、しばらくは無理な負荷をかけて再発しないため上記のような注意を守ることは必要です。

しかし、こうした注意はやりすぎると別の弊害が出てくる事を見逃しています。

と言うのは、こうした膝に負担をかけない動作というのはミクロで見れば確かにリスクを減らし安全性の高い行動ということになりますが長期間、生活全体でつまりマクロで考えた場合は必ずしも正しくは有りません。

正しくないというよりも大変危険なことだと私は思います。

その理由は、こうした行動は脚腰の筋肉を鍛える機会を著しく減少させるからです。

負担をかけないということは言葉を変えれば鍛えることをしないということです。

人間の身体は使うことによって機能が強化されたり維持できます。

使わなければ衰えていきます。

それが、こうした負担を軽減する行動をあまりにも忠実に実行すると鍛えられる機会が失われ、機能が衰えて行きます。

私は、こと膝痛に関しては、この負担をかけないということをやりすぎたということだと思います。

こうして膝を大事にしすぎた結果私の膝痛は慢性化してしまいました。

整形外科に通ったり、有名なカイロの専門家に診てもらった事も有ります。

その時はそれなりの効果はあるのですがどれも抜本的な解決には至りませんでした。

私はあるとき自分自身が膝を大事にしすぎていることが膝痛の原因ではないかと思い当いました。

それで膝を大事にする行動パターンに膝痛の根本原因があるという仮定が正しいかどうか実験してみることにしました。

そう決断した翌日からジムに行き比較的軽いバーベルでスクワットを始めました。始めた日は膝に焼ける様な痛みで続ける事が出来なくなりその日は終了。そして自宅でアイシングをして寝ました。

次の日は筋肉痛で動けませんでしたが何とか会社へ行き地獄の様な一日を耐えました。

一日空けて再びジムで軽いウエートでスクワットをしましたが再び焼ける様な痛みでトレーニング終了。自宅でアイシング。

その様な事を一か月ほど続けたところ焼ける様な痛みが少し減ったような感じが分かってきました。

そして日常生活で膝をかばう動作を止めて積極的に階段を使いました。

当然膝には負担がかかるが、動作を慎重に行うことで危険を回避するようにしました。

最初は、軽い痛みがぶり返したりして、やっぱり止めようかなと思ったこともありましたが、何ヶ月かやっているうちに、確実に調子が良くなってきたのが分かりました。

それで、自信を持ち、こんどは積極的にウエートを上げてトレーニングを組み込むことにしました。

ウエートはどんどん重くなり痛みは有るものの心地よい痛みに変わってきました。

それから、スクワットだけでなくデッドリフトもトレーニングに加えて背筋から臀筋、ハムストリングスまで下背から下を後ろも前も万遍無く鍛えました。

これは効果てきめんで、何と二年近く悩んでいた膝痛がウソのようになくなったのです。

それから、もう一つ、痛いときには徹底的に冷やしまた。膝が痛いときはお風呂に入ったり、なんとなく温めたいという気持ちになりますが、急性期でなくとも冷やす事は良い結果を生みだしました。

このアイシングは、今では当たり前ですが30年前はまだ、慢性痛で冷やすのは一般的でなくかなり勇気のいる時代でした。

しかし、アメリカでは当時でもあたりまえでした。

もちろんこのアイシングがが全ての運動器痛に効くとは限りません。

腫瘍があるとか医学的な病変がある可能性もあるので、一度はちゃんとした病院の診断を受ける必要はあります。

しかし、これといった原因の無い運動器痛を抱えている方は、このアイシングを試みられることをお薦めします。

私は、氷をビニール袋に入れ水を少し入れたものでトレーニングの後、1時間位冷やしました。

そして、先に述べたように、あえて安静を止め徹底的に下半身全体を鍛え直す気持ちでトレーニングをしました。

これで、約二年間悩みの種だった膝痛とはさよなら出来ました。この劇的な経験は、私に多くの示唆を与えてくれました。

つまり、この原理は膝痛には限らないのではないのか、ということでした。

打ち身、打撲といった事に対する初期の対処としてのアイシングは常識ですが、慢性的な痛みにも試してみる価値があるのではないかということです。

そして、例えば膝が悪くても下半身全体のバランスの崩れと理解して下半身全体を鍛え直す事をやってみるという事です。

もちろん、最初は軽いトレーニングから始めて少しずつ負荷をかけて行く事は当然であります。

私が言いたいのは、こういった障害を予防したり、リスクを減らすための防御的な生活態度は、かえって鍛える機会を失い、ちょっとした外力で障害を受けたり、また障害を慢性化させてしまうおそれが多分にあるのではという事です。

バリアフリーという考えがあります。例えば、老人のために住まいの中で段差を無くすという考え方です。

たしかに、小さな段差でつまづいたり足をぶつけるという事故は減らすことができるかもしれません。だから、これを全て否定する気持ちはないのですが、あまりに徹底しすぎると、日常から鍛えるという要素を無くしてしまい、かえって怪我や事故を増やしてしまうということもあるのではないかと危惧します。

こうした安全な環境で四六時中生活していると、足腰を鍛える機会の多くを失い、こういう配慮の全く無い外部へ出かけた時、わずかな段差や傾斜でも対応できずに転んだりぶつけたりして大きな怪我をしてしまうにうな体になってしまうのではないかという心配です。

人間というものは本当に面倒なものです。短期間では大変快適な環境も、長い期間(例えば一生)で考えれば必ずしも良い環境とは言えないこともあります。

概して近代は怪我や病気の予防といった観点から見た生活や環境において、「鍛える」という視点が失われがちです。

危険は避けつつ「鍛える」という概念も適度に盛り込んでこそ真のバリアフリーだと思います。

話が膝痛からだいぶ離れてしまいましたが、怪我や障害において今まで常識とされていた治療法や予防法の中には「鍛える」といった視点が欠落しているものが多く、そのため私と同じような経過をたどった方もおられるのではないかと思いご紹介してみました。

ただ私は鍼灸師で皆さんが腰痛もひざ痛も無い日々を送られると生活に響くのでこれ以上申し上げるのは危険なので今回はこれくらいで終わりとさせて頂きます。

あくまで参考にして頂きたいと思います。 

ギックリ腰は動かして治しましょう。

急に腰が痛くなる腰痛を一般的にぎっくり腰と言います。
とても痛いので辛いのですが…

じっと横になって寝ていては回復が遅れてしまいます。

どうしようもなく痛いときは仕方がないとして、少しでも動かせるのなら、なるべく日常生活をいつも通り送りましょう。

その方がベットで横になっているより、回復が早くなります。

一般的にギックリ腰の多くは筋肉の痙攣ですので少しずつでも結構ですから動かせる範囲で積極的にうごかしましょう。

その方が筋肉の血液循環が良くなるので早く楽になります。

このような研究は、世界中に数多くあり今では、腰痛に安静は有害という考えがスタンダードになっています。

骨折の疑いがある、ガンの既往歴があるなどの特殊な例を除いて、多くの腰痛は、痛みが強くても無害です。自然に治っていく疾患です。

安静にせずに、必要以上に心配せずに、出来る範囲で動かしていきましょう!

それでも痛くて動けない時は鍼灸治療をお勧めいたします。

並木治療院では、急性の腰痛・ぎっくり腰の患者さんや、長い間痛みが治まらない腰痛持ちの患者さんが来院されています。

腰の不調でお困りの方は、いつでもご予約ご来院くだされば全力で治療致します。

最後までお読み頂きありがとうございました。

腰痛は動いて治す!

現在、日本では腰痛に悩まされている人が3000万人いると言われております。

私の所にも大半がギックリ腰慢性腰痛の患者さんです。

腰痛は油断すると慢性化し易いので日頃からの予防が大切です。

一般的に予防法としてコルセット、湿布、痛み止め、マッサージ、ストレッチなどを行っている方が多いようです。

ある研究によりますと腰痛で医師にかかった人の3分の2は1年後も腰痛が有るとされています。

腰痛は生活習慣の影響がかなり有り根本的な解決となると生活習慣全般を見直さなければならないので、なかなか難しい事です。

そこで、生活習慣全般を見直すのは大変なのでまず出来る事から始めるといった意味で運動が良いのではないかと思います。

それも「ストレッチ」が良いと思います。

ギックリ腰など運動器疾患を患った時3日以上の安静はかえって治癒を遅らせてしまいます。

痛みの範囲内で身体を動かした方がその後の経過が良いのです。

それにはストレッチが最適です。

身体を鍛えるという事は大切ですが先ずはストレッチで運動の習慣を身につけて筋トレを加えて行けたら最高です。

ゆっくりお風呂で身体を温めてテレビでも見ながら先ずはストレッチから始めてみては如何でしょうか?

腰痛になってから運動をするのでは無く、もし今現在腰痛を含む運動器疾患が無ければ今がチャンスです。

そして健康法として鍼灸・指圧等を加えて頂けたらと思います。

私の鍼灸治療の楽しみと苦労

鍼灸治療では解剖学、生理学などの現代基礎医学また経絡・経穴などの東洋医学を特に入念に学びます。

私の好きなのは解剖学のうちの機能解剖です。

ただ、闇雲に好きという訳ではなく人の動きを観察して関節の動き等を観てその異常を見つけるのがとても好きです。

特に最近、いろいろな文献から技術を見つけ機能解剖的にどうなのか試してみてその効果を検証して使える技術にして行く事が楽しいです。

そうやって私の鍼灸の技術は増え行きました。

文献から得た知識をヒントにして自分の今までの経験を加えて機能解剖的にイメージしたやり方で治療してみて上手く行く時も有れば上手く行かない時もあります。

なかなか理屈通り行かず理想と現実に苦しみます。

それでも使える技術が見つかった時はとても嬉しいです。

その慶びを糧に常に何かを吸収しようと思ってます。

鍼灸治療の道は奥が深いです。

本当に鍼治療は腰痛に効くの?

皆さんこんにちは!

辛い腰痛に悩まされていませんか?

鍼治療が良いと聞いたことはあるけど、本当に効くのかな?
と疑問に思ってらっしゃる方のために、鍼治療が腰痛に効くのかをお伝えしていきます!

腰痛の原因は筋肉?

様々な原因や症状がありますが、その原因のほとんどが筋肉です。

筋肉は縮まることで力を発揮するものです。筋肉を使うとは縮めるということです。

デスクワークや長時間の運転などにより同一姿勢が続くこと、家事やスポーツ、私たちはあらゆる場面で筋肉を使っています。

筋肉を使い続けると何が起こってくるのでしょう?

それは血流が悪くなることによる筋肉の酸欠状態です。

筋肉の表面には毛細血管があります。

この毛細血管から血液だけでなく、筋肉を使う為に必要不可欠な酸素やビタミンなどの栄養素が筋肉に行き渡ることで、筋肉を使い私たちは体を動かしています。

つまり、私たちが筋肉を使うとき、常に酸素も使われ続けているのです。

「筋肉を使い続ける」というのを簡単にイメージして頂くとすれば
 力こぶをず~っと作っているような状態です。

この時、筋肉が縮まることで厚さを増し、周りの毛細血管を圧迫してしまうことにより血流が悪くなり、酸素やビタミンなどの栄養素が滞ってしまいます。

これが筋肉の酸欠状態なのです。

そして、酸欠状態になった筋肉は、発痛物質と言われる痛みを感じる物質も留めてしまうのです。

この「痛み」を腰で感じている状態、それが腰痛なのです。

そもそも鍼治療って?

鍼治療と聞いて、注射のような針を何本も何本も刺していく……。
すごく長い鍼で、神経や血管、内臓に刺さりそう……。
というのをご想像される方も多いかと思います。

ですが、実際は注射針よりも柔らかくて細い鍼を使います。

神経に鍼は刺さりませんし、皮膚や脂肪組織、筋肉があるので内臓までは、かなり深く刺さないと傷つけることもありません。

この鍼で痛みの原因になっている筋肉に鍼をしていきます。

鍼の効果って?

鍼治療が安全ということはご理解頂けたかと思います。

ではなぜその鍼治療が腰痛に効くのかということをお話させて頂きます。

①自然治癒力の向上

筋肉に直接鍼を刺していくと、鍼によって傷つけられた筋肉が修復を始めます。

身体が元に戻ろうとする力、自然治癒力が高めることができるのです。

②血流改善

鍼は外部からの刺激ですので、異物が侵入してきた!と体が認識して、異物を取り去る為にたくさんの血液が集められます。

この時、血液の中には酸素やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれているので、血液の循環が良くなることで筋肉を修復することができるのです。

つまり、筋肉の血流が悪くなり酸欠状態が起こっているという腰痛には、筋肉の血流を改善して酸欠状態を改善することができる鍼治療は、腰痛に効くのです!

辛くて苦しい腰痛でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください!!

筋肉の痙攣予防には鍼灸治療で。

今の季節、寝違えやギックリ腰の患者さんがよく来院致します。
寝違えやギックリ腰はフクラハギのこむら返りの様なもので基本的に血行障害が原因です。
フクラハギに起こればこむら返り、頚に起きれば寝違え、腰に起こればギックリ腰です。
では何故血行障害が起こるのでしょうか?
原因は4つ有ります。
① 筋肉の疲労。
② 冷え
③ 脱水
④ 加齢
以上の4つです。
それぞれ説明を致しましょう。
① 筋肉の疲労
筋肉は疲労して来ると硬く収縮して来て筋肉の中の血管や神経を締めつけて血行障害が起きます。
その結果筋肉が酸欠状態になり痙攣を起こします。
その痙攣がフクラハギに起こればこむら返り、腰に起こればギックリ腰、頚に起これば寝違えという事になります。
② 冷え
筋肉は冷えると硬く収縮した状態になります。筋疲労と同じように筋肉の中の血管や神経が締め付けられ血のめぐりが悪くなり筋肉が酸欠状態になり痙攣が起こります。冬の寒い時季、寒風で首が冷えて血の巡りが悪くなると首の筋肉が収縮し痙攣を起こし寝違えが起こります。
寝違えは寝ている時にだけ起こるものでは無いのです。
③ 脱水
夏の暑い時季、大量の汗をかくと血液が濃くなり血の巡りが悪くなり筋肉の痙攣の原因になります。
ジョギングなどで大量の汗をかくと酷使している脚は疲労と脱水で血の巡りが悪くなり下半身のいたる所が痙攣を起こして走れなくなります。
運動している時は適時給水が必要です。
給水をする事で血液をサラサラな状態にして筋肉に酸素が送られ易くなります。
④ 加齢
人間、歳を取ると運動量が減り筋肉を使わなくなります。
そうすると筋肉が萎縮して全体的に血の巡りが悪くなります。
また、身体の水分は筋肉に蓄えられますので筋肉の量の少ないお年寄りは脱水になりやすいのです。
以上の理由でお年寄りは加齢による筋肉量の減少で疲労しやすく脱水を起こしやすくその結果身、体は冷えやすく筋肉が痙攣しやすくなるのです。
就寝中などによく脚がこむら返りを良く起こすのはトイレで目が覚めるのを嫌って水を飲むのを控えた結果の脱水によるものではないかと思います。
以上の様に寝違えや、ギックリ腰、こむら返りなどを予防するには日頃から筋肉を柔らかくケアをして血液の流れやすい状態を維持しておく必要が有ります。
その為に定期的な鍼灸治療をお薦め致します。
特に深層筋に対するケアは大切で深層筋には鍼がとても有効です。

大腰筋が原因の慢性腰痛

当治療院に来院する患者さんのなかで、腰痛の割合はかなり多いです。

腰痛にもいろいろありますが鍼治療を2~3回くらい行えば治ってしまうものから、かなりの回数鍼治療してもなかなか治らないものも有ります。

腰痛を大まかに分類すると急性のものと慢性のものが有ります。

そして急性の腰痛は症状が酷くてもわりと早く治りますが、慢性の腰痛は症状が酷くなくてもなかなか治らないものが多いです。

急性のひどい痛みの腰痛は突然起こる事が多いですが慢性の腰痛は徐々に起こる事が多いです。

慢性の腰痛は生活習慣が原因で同じ姿勢を長く続けていると体幹の筋肉が疲労して痛みはそれ程強くありませんが動くと腰が痛み、腰が冷えるとか脚が痛いとかいつも何らかの症状が気になりスッキリしません。

鍼治療を行っても急速には良くならず患者さんも私たちも忍耐を強いられます。

しかし、こうした患者さんこそ鍼治療でなくては救われません。我々の鍼治療の真価はこうした難治性の腰痛などに現れます。

当治療院に数年前より鍼治療に来られている40代の会社員の男性がおります。

この男性は会社では経理の仕事をしていて一日中座って仕事をしている事が多く長年腰痛に悩まされておりました。

整形外科の診断では異常が無いとの事で取りあえず痛みどめや湿布薬による治療を長年にわたり行って来たとの事でした。

その他、接骨院や整体、鍼灸の治療も行っていたとの事でした。

数年前この男性が初めて来院された時、体格はガッチリして良い体格ですが若干前かがみで膝も曲がっていていかにも腰痛が有りそうな姿勢をしていました。

痛みは肩甲骨の間あたりからお尻まで有り、特に右のお尻のあたりに強い痛みが有りました。

来院時は起床時や洗顔時の動作や長時間の運転や座位で強い痛みが出ますが安静にしていれば痛みは出ないとの事。

神経学的検査ではしびれなどの異常は見当たらず可動域検査では前屈時に若干の痛みですが身体を起き上がらせる時に強い痛みが出ました。

この症状から大腰筋がかなり硬縮しているのではないかと見当を付け大腰筋、腰方形筋に3寸―-8番の鍼、多裂筋に寸6-8番の鍼、中臀筋、小殿筋に4寸-15番の鍼を打ちました。

3日後2度目の来院時には痛みは半分くらいになっていました。

ただ、その後一進一退を繰り返し週一で治療を続けながら3カ月を過ぎた頃には痛みはほぼ無くなっておりました。

普通は大腰筋はぎっくり腰の原因になりますが長期間の事務仕事で大腰筋を長時間収縮させて徐々に大腰筋が硬縮してしまい、その硬縮から回復させるのには長期間の鍼治療が必要だったのです。

多分、他の治療では難しいのではなかったかと思います。

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